2年生の活動
  
 1927年(昭和2年) アメリカのシドニー・ギューリック博士の呼びかけで、日本とアメリカの友好を深めるために、親善大使として約12000体の人形が全国の小学校に送られました。山形県には160体が送られ、そのうちの一つが金井小学校にも届けられました。名前は「メリー」さん。英語では「Friendship Doll」と呼ばれ、これを訳して日本では「友情人形」とも称されています。



ところが 第2次世界大戦がはじまり、反米運動のために「青い目の人形は敵だ」との風潮が高まり、多くの学校では火をつけて焼いたり、児童の前で竹やりで突いたりして、多くの人形が処分されました。金井小学校の先生方は人形を人目につかないところにこっそり隠して守りました。

 それから30年。

昭和48年新校舎建築のために、大正時代に作られた校舎の取り壊し作業中に「メリー」さんが発見されました。翌年、「青い目の人形」であることが分かり、当時の校長先生が洋服を作って着せ、それ以降、職員室前のガラスケースに入れて大事に保管されています。
 毎年、ひな祭りには おひなさまと一緒に飾られています。
 
1991年(平成3年) 6月 ギューリック3世さん家族が金井小学校訪問。メリーさんのお友達「レア」さんをいただきました。

青い目の人形があるのは山形県内では現在11校。山形市内では第一小学校、金井小学校、蔵王第一小学校の3校で保存されています。

<青い目の人形のある他の学校>
谷地中部小学校 羽黒第一小学校 東陽小学校 松山小学校
湯野浜小学校 加茂小学校 南平田小学校 宮宿小学校

2007年(平成19年)4月〜6月 長崎で開催された「青い目の人形展」へ
            メリーさんがおでかけしました。


               金井小学校・創立記念100周年記念誌から・・・青い目の人形